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先日シチリア旅行で一緒だった伯母さまは、のほほんしているようで強い人。おっとりのんびりっていう雰囲気が周囲にまで影響してしまうんじゃないかと思う程、うららかな人である。それこそ気分がいいとホントに唄い出す。女学生の頃音楽を専攻していただけあって、なかなかのものである。もう還暦をとっくに過ぎた年齢だけど、伯母さまはいつでも少女のように可憐で無邪気でかぁいい。
いつもほわぁっとしてるから、勿論怒った所なんて想像すらできないんだけど、伯母さまにもそれなりに苦労しているトコロがたっくさんあるはずなのに、どうしていつもあんなににこにこしていられるのか、すごくすごく感心してしまうというか、忍耐強いんだなぁ…というか…、ちょっと考えると複雑な気持ちになってくる。
伯母さまには旦那さまがいて、それこそバリバリ稼ぐ人だった。今じゃ海外転勤とかも増えてはきたけど、伯父さまの現役時代では珍しいのに、伯父さまはアチコチ飛ばされてたらしい。きっとかなり仕事のできる人だったんだろうなぁとaliceは想像する。
伯父さまのカッコイイのは、家計のお財布を奥さんである伯母さまに渡さなかった所。きっと伯母さまはお金がなくなったら伯父さまに「くださーい」とか言っていたんだろうなぁ。(ちょっと想像すると楽しいかも…)それでいて、伯父さまのお金の使い方はスマートで、それなりにお洒落も趣味も楽しんでいるような、なかなかに粋な人であった。
そんな伯父さま、定年退職をして、老後は伯母さまとあちこち旅行して悠々自適のはずだったんだけど、退職後すぐ脳溢血で半身不随になってしまった。絵に描いたような不幸である。
それでも車椅子で伯母さまと一緒にパリまで来た事もあったりして、その時は出来る限りのお手伝いをしてみたけれど、言葉を発する事も難しい伯父さまと一緒にいるというのがいかに大変かがよく解った。あぁ、伯母さま大変なんだなぁと思ってたら、そのちょっと後にaliceも事故でほんのちょっとの間だけれど半身不随になる経験をして、動きたいのに動く事の出来ないもどかしい気持ちみたいなのも体験した。
そして今回、にゃんこではあるけれど、aliceの身近で一緒に暮らしている家族が動けない状況になって、ようやく伯母さまの苦労がほんのちょっとだけでも実感できた。今までaliceが伯母さま大変だなぁと言っていた言葉がいかに軽かったか、親身になることなんて全然できてなかったんだなと、少し自分を恥ずかしく思う。
不自由になってしまっても、それはきっと絵に描いたような不幸ではなかったのだと思う。伯母さまと伯父さまの苦労はきっと言葉にしたら重くって涙なしには読めない位だと思うけど、伯母さまはいつもにこやかに笑ってる。伯父さまは一言発するのも一苦労だっていうのに、濃すぎるオヤジjokeを飛ばす。
今回の旅行で、伯母さまが珍しくこんな本音をつぶやいた。
「ずっと一緒に接していると、知らない間に下降線になってくるの。だけど、今回また旅行に誘ってもらえて嬉しかったわ。これでまた半年もつわよ。」
伯母さまは、全然苦労話なんてしない。旅行の間、一番年長者であるというのに、誰よりもはしゃいでた。ホントに楽しい旅行で、みんなたくさん笑ってた。
人にやさしくするためには、自分に余裕がないとできない。伯母さまはいつもみんなにやさしくて、にこにこ。それを回復するのにはもっとたくさん笑って貯めるんだろうなぁ…。すごくいい回復方法。aliceも見習いたい。


「そうだな。しかし、わたしはもうひとつ別のことを考えていた。信頼と呼ぼう。……そう、たしかにそう呼んでいい。これはすばらしいものだ。おたがい、ひとりでは弱いけれど、信頼があれば、わたしたちは大丈夫だ。闇の精霊たちより強くなる。」




















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