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昨日今日は週末だからイイコトたくさん。といっても他の人から観たらそんなに変化のないalice日常に観えるかもなんだけどね?
こぉ…、aliceのしあわせ内部が周りの空気とかにもくもくって出てきたら解りやすいんだけどね?残念ながらそういう風にマンガみたいになってくれないんだよなぁ……。言葉じゃうまく表現出来ないけれど、言い表すならばバラの花びらのふかふかベッドが空中に浮かんでて、そこにふわぁっとうずまっちゃって「きゃー!」って言ってる感じ?
そんな気分で観た映画だからか、aliceが今までの人生で読んだ中でbestに必ず食い込むであろう本の映画化されたものを観てきたからか、言葉にできないものって人間はまだまだたくさんあるなぁって思ってしまってるのです。
今日観てきたのはperfume -the story of a murderer-。aliceはこれタブン15年くらい前に「香水」というタイトルの日本語で読んでます。(日本語訳、かなり良かった。というか、この時alice日本語しかできなかったし…。それと、きっと原文はドイツ語。)世界的に不思議なベストセラーといわれたパトリック・ジュースキントの秀逸な作品。この著者の作品はこれ以外に「ゾマーさんのこと」っていう本を先に読んだと思う。どちらもすごく印象に強い物語で、ぐいぐいそのちょっと風変わりな世界に惹きつけられて読んだと記憶してる。登場人物が強烈だからなのか、作者の描写が訳文であっても鮮烈なまでに伝わってくる文筆力というか……本を読む事の面白さを実感出来る一時とか、空想力のすごさを味わえるので、また久しぶりに読み返してみたい。
さて、映画の方だけども……、これがなかなか原作に忠実でalice的には良い評価を与えたい。「香水」というタイトルだけあって、物語の中核をなすのは匂い、香り。それを映画でどう表現するのかが興味のポイントだったけれど、クローズアップや短いショットのカメラワークなどで鑑賞側の鼻にまで届きそうな匂いを表現してくれてた。思わず主人公と一緒にクンクンと鼻を近づけたくなるような、そんな臨場感があったので、これはクリア。
もう一つのポイントは、本を読んだ人なら気になる部分。これ、殺人者のお話なので、殺人者の心情みたいのを映画でどう表現するのかなぁ?と思ってました。
主人公は臭覚の天才。だけど知覚、聴覚、味覚なんかだと天才でも解りやすいけど、臭覚の才能があってもこれをどういかしていいものか……。しかも舞台は18世紀フランス、主人公は誰からも必要とされずに生まれ、自分自身に全く興味もないまま成長する。その天才性は他の人には解らない、だけど主人公はどうにも変人で周りからも一歩置かれる。大きくなっても誰からも必要とされないし、彼の興味の対象はその臭覚に支配される。
彼にはこれといった野望もなく、ただレールにひかれた天涯孤独の人生を革なめし職人として終えていくはずだったのだけど、ある日不意な事で少女を殺してしまう。もし彼がそこで間違って殺さなかったらその後の物語はないのだけれど…、まぁ物語だからね。
ただ主人公はその少女の匂いに惹かれて、ホントに匂いを嗅いでいたかっただけなのだけど、死んでしまうと匂いが消えていく事に気付いた。これをどうにか保存する事はできないだろうか?どうやってこの匂いを手に入れられるのだろう?と、この発想が狂人的ではあるけれど、天才である彼はそれを可能にしてしまうのであった……。
ジョン・ファウルズの「コレクター」にも近い部分があるんだけど、aliceはどうもこういった物語が今まで読んだ本の中で印象に残る。蒐集するというコト、そのものに熱狂的に夢中になるコト、そういうのが手に取るように解るからなのだろうね。
15年位も前に読んだ本だけど、強烈だったから印象がトコロドコロ残ってて、今では世界一の観光地パリがかつてはあんなに臭そうだったのー?という汚さ、南フランスの山奥の自然を今頃になって視覚化できて、ちょっと嬉しかった。今に至ってようやくlinkされたっていう感じ?
それと、castingが上手でした。主人公は特に違和感なく、はまり役だったのでは?と思った。大体原作がすごくいいと、映画になってボロボロに言われますが、aliceはこの映画、なかなか上手に出来ていたと思います。(記憶が大分前だからアヤシイですが…)
あー、けど……、この主人公の気持ちが充分解っちゃうaliceって……、うぅむ……。(以下略)


 この世で博士が最も愛したのは、素数だった。素数というものが存在するのは私も一応知ってはいたが、それが愛する対象になるとは考えた試しもなかった。しかしいくら対象が突飛でも、彼の愛し方は正統的だった。相手を慈しみ、無償で尽くし、敬いの心を忘れず、時に愛撫し、時にひざまずきながら、常にそのそばから離れようとしなかった。




















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